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nyantone’s blog

宝塚歌劇、映画

『七年目の浮気』 (1955)

この映画は雑誌社に勤めるリチャードの妻子が、バカンスで家を空けることになった。折り良く、同じアパートの階上に素敵な美人がやってくる。仕事柄、空想癖のある彼は、早速、彼女との浮気を考え始めるが……。恐妻家の中年男が、結婚七年目の浮気心を抱いたことから巻きおこる騒動を描いたコメディ映画。

真面目だけれど何かと妄想が多い中年男リチャード。家には妻と子供はいなく、ひとりきり。ひとりだとお酒、タバコ、女の誘惑に負けてしまいそうになるが、そこをなんとか負けないように我慢するリチャードはなんとも可愛い。だけれど、マリリン・モンロー演じるブロンド美人の魅力は凄い。我慢していたリチャードもマリリン・モンローが現れた途端、その糸が切れたかのように浮気心が生まれ、お酒は飲み、タバコも吸う。

リチャードは浮気しようとするもマリリン・モンローにキスを断られ正気に戻るも、マリリン・モンローが襲われたと言いふらしてるのではないか、今、妻も浮気をしているのではないかとひどすぎる妄想をする。それならこっちもとマリリン・モンローを映画に誘うが結局なにもしないでひどすぎる妄想で家族に会いたくてたまらなくなったリチャードは妻と子供のいるところに向かうという物語。

まず初めに思ったのはそりゃあ、美貌は魅力的で性格は天然でキュートなマリリン・モンローが現れたら全人類の男たちは浮気するだろう。と。

終盤「奥さんはあなたに嫉妬しないの?」聞くと「だれがぼくに嫉妬する。ぼくは平凡な男で中年太りの月給取りだ。夜の9時半にはもう居眠り。そんな男にいい女ができるかもしれないとだれが疑う?美人はみな素通りさ」というリチャードにマリリン・モンローが「そうかしら。美人の気持ちがなぜわかるの。あなたは女性をみくびっているわ。パーティーでよくいるわね。全身バシッと決めた男性。ぼくの魅力に参っただろうって自信たっぷり。女は必ず落ちると信じている。でもそう甘くないわ。部屋のすみで汗をかいて恥ずかしそうにすわっているシャイな笑顔に胸を打たれて、男の本当のやさしさがわかるのよ。女が求めるのはそれよ。わたしはあなたの妻だったらきっと嫉妬で身悶えするわ」と話す。

まさにそうだ。プライドが高くなく、真面目で優しいリチャードはモテる男性だろう。妄想するのも常に妻のことを考えている。考えがオーバーで妄想になるだけで、ちゃんと考えられるとても優しいひと。だから何もしなかったし、できなかったのだ。

そして最後に別れを告げるリチャードにマリリン・モンローは口にキスをする。それを拭こうとするリチャードだったがそれを止めて「奥さんがこのキス痕をとクランベリーソースと間違えたら、うんと叱るのよ」と言いヘレンの嫉妬を煽ろうとする。

マリリン・モンローのこのセリフは、思いやりがあり、リチャードの優しさと魅力を知ったからこそ言える言葉。

最後までマリリン・モンロー演じるブロンド美人は魅力的でだった。

儚く消えてしまう女性はリチャードの中で、永遠に美しいままで記憶に残るだろう。

もしかすると、このめぐり逢いはいつものリチャードの妄想なのかもしれないとも思ったりもする。


The Seven Year Itch-Trailer